「和歌山を元気にする若者たち」
平成13年10月8日(月) 午後1時30分〜3時30分  
和歌山ビッグ愛   参加者 40名
 参加団体:和歌山MOVE   (おどりを通して和歌山を元気にする)
      和歌山県BBS連盟  (子どもたちの心の扉を開く)
     
  みんながおまつり   (若者の自己表現の場)
     
  プラットホーム   (不登校の子どもたちと共に歩む)
      ガーディアン・エンジェルス(和歌山を守り住み良い町に)
      司  会:横出加津彦(高校教師)



 和歌山MOVEの元気なおどりからシンポジウムはスタート。所狭しと小学生を含めた若者
(?)が踊りあげました。その熱気に会場は圧倒され、テーマ「和歌山を元気にする若者たち」
が参加者全員に実感されました。
 その興奮冷めやまぬ中、和歌山MOVEの内田さんから活動報告がおこなわれました。「就職
で和歌山に来たとき、若者に出会わないことが不思議でした。ある日、ボーリング場で集う若者
に出会って、和歌山は若者が『隔離』されていると思いました。もっと屋外に出ていって、体い
っぱい楽しいことができたらと思いました。それが和歌山MOVEです。」と和歌山MOVE誕生の思
いを語ってくれました。
 続いて「みんながおまつり」は、山林さんから報告がありました。この日のためにパネルを用
意しての発表。「自己表現が飛び交う世の中にしたい」とパネルをもとに、生き生きと2年間の
活動を振り返り、「これからは自己表現の場を1ヶ月に1回のペースで進めていきたい。」と抱
負が飛び出しました。
 BBSは、報告者が急遽変更して、高垣さんからの報告でした。BBSとは、Big Brothers and Sisters
の略称で、その名のとおり「兄」や「姉」のような身近な存在として少年たちと一緒に遊んだり、
色々な相談にのったりなど、“肩を並べて”接しながら 、すべての少年たちが健やかに成長する
ことを願い活動しているボランティアだと説明がなされました。一番重要なことは、少年の「心の
扉」の前でじっと信じて待ち続けることだそうです。ドミノ倒し大会・ウォーキングなどの色々な
活動の中で、青少年の活動をサポートしているそうです。
  プラットホームは、和歌山大学の学生たちが、不登校の子どもたちに対して、キャンプなどの活
動をおこないながら、心の相談に乗ったりする活動をおこなっています。プラットホームとは、人
生の中で立ち寄る場所という意味だそうで、不登校の子どもたちの心の状況を反映しているともい
えます。報告してくれた木村さんは「不登校の子どもたちは、今も大多数の人たちのペースになっ
ています。その子のペースですすめる、そんな世の中になるように思っています。」と語り、自ら
の不登校体験なども語りながら会場の人たちの共感を得ました。
 最後にガーディアンエンジェルスとは、赤いベレー帽に赤いジャンパーをはおり、繁華街などの
通りを歩く和歌山パトロール隊です。ストリートネームを持ち、報告してくれたのは「キーマン」
さんで、ニューヨークから始まったボランティア活動であることや和歌山の繁華街でも深夜に若者
が多く、その安全を守るために活動していることなどを語ってくれました。
 討論に入って、「私たちは、見て見ぬ振りをしない人間になりたい」とガーディアンエンジェル
スから語られ、どのグループ・団体もその思いが共通してあることが確認されました。「和歌山を
元気にしたい」「和歌山の大人が見えない」「隣のことも分からない社会を何とかしたい」「新し
い人間関係を創ることはしんどいけど、楽しいこと」「夢をふくらませていくことが、組織を継続
することの秘訣」など、おのおのの活動の交流や思いが熱く語られました。
この若者たちの発言に圧倒されたのか、大人の意見は少々すくなめでしたが、このシンポジウムで
得たものは大きかったと感じています。



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