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祇園祭について


祇園祭は八坂神社の祭で、大阪の天神祭・東京の神田祭とともに、
日本三大祭のひとつに上げられており、その歴史の長いこと、またその豪華さ、
祭事が1ヶ月にわたる大規模なものであることで広く知られています。
およそ1100年前、疫病退散を祈願、日本全国の国の数の鉾66本をつくらせ、
その崇りを沈めるために祇園御霊会を行ったのが始まりと伝えられています。
『 祭のハイライトは17日に行われる32基の山鉾巡行。
これらの山鉾のうち29基は重要無形民俗文化財に指定されています。
巡行は午前9時、四条烏丸から長刀鉾(なぎなたぼこ)を先頭に河原町通を経て御池通へ向います。
途中、「注連縄(しめなわ)切り」「くじ改め」や豪快な辻廻しなどで見せ場を作り、
豪華絢爛な一大ページェントが繰り広げられます。


『祇園祭』の山鉾は、なぜ巡行するのでしょうか?
17日の18時からの神幸祭では、八坂神社の祭神が3基の神輿が担がれ、
八坂神社から四条寺町の御旅所へと「お出かけ」します。
山鉾巡行は、それに先駆けて街中を清めるために、神の使いである稚児が山鉾を率いて巡回するのです。
そして神様がバケーションを終えて八坂さんへと再び戻って行く日が、
24日の還幸祭であり、花傘巡行(別名「後の祭(あとのまつり)」)の日という仕組みなのです。





祇園祭の楽しみ方



祇園囃子

鉾の上で囃される"コンチキチン"の祇園囃子は、
鉾により一部共通するものの囃子方は、 鉾によって異なり、曲目は各鉾でそれぞれ約30曲あるといわれています。
楽器は鉦、太鼓、笛の3種類 で、鉦方は少年期から稽古をはじめ、成人に達して太鼓方や笛方になるのが普通です。
囃子方の熱のこもった迫力ある演奏は祭の枠と情熱を高める大切な要素です。



  祇園祭の粽は食べるものではなく、
目に入りやすい門口などに吊るして、 翌年の祇園祭に新しい粽に取り替えるまで疫病災難除けとして飾っておきます。
昔、すさのをのみことが旅中に貧しい蘇民将来の家に一晩の宿とあたたかいもてなしを受けた。
そのお礼に、蘇民将来の子孫には疫病の厄を免れさせると約束し、
目印として芽の輪を腰に付けさせたのが、粽のおこりとされている。


屏風祭り

宵山の期間中には、山鉾町内の旧家や老舗が秘宝の屏風や掛け軸のどの秘蔵の美術品を飾り、祭りの見物の人々に公開します。 いにしえの都を感じながらのそぞろ歩きは祇園の楽しみの一つです。


護符

各山鉾の御神体にまつわるお守り札のことで、7月14から3日間だけ各山鉾の周りで売り出されます。
山鉾によって、護符の持つ意味やご利益は違います。