![]()
第10回 平成12年1月27日
テーマ:地域ぐるみで子どもを育てる〜「トライやる」の試み〜
提言者:森岡一郎さん(貴志川中学校校長)
片岡容子さん(西和中学校文化部)
参加者:29名
貴志川中学校「トライやる」の取り組み (森岡一郎さん)
(9月8日(水)10時から12時の間「進路指導の実際」として行う。)
貴志川というのは人口2万人で最近増加傾向にある、生涯学習の町。そのなかで貴志川中学というのは生徒870名、各学年8クラスの田舎的雰囲気の学校。地域ぐるみで子どもを育てるという理念で「トライやるデー」を開催。町内51箇所の事業を訪問する事になった。この事業を行うに当たって、青年部会の副会長柳本さんの協力があって出来た事も忘れてはならない。
2年生291名で進路学習の一環として行った。私の中で「本当に出来るのか?」という不安はあった。生徒には活動の中で自らを高めようと出来るような取り組み「生きる力」を養えるようなものになればと思った。
貴志川の事業所をすべてあげ、それを職種に分けた。その中で中学生はどんなとこへ行きたいのか思っていたが、どれもまんべんなく振り分けられた。(58候補中51が希望にあがった)夏休みに6名ぐらいのグループ編成を作り、実際に頼みに行くなどを始める。ここでは中1の時やった職業インタビューが役に立った。だから向こうもなかなか好意的に受け入れてくれる。例えば「ペットショップが一番人気」ということを相手方に伝えると、休日を返上してまで協力してくれる店もあった。
終わった後、まとめの会を2回に分けて行い、学校からそれぞれの事業所にお礼に行ったらとても喜んでくれた。子どもの方もレストランなどでは「爪を切るように注意された」とか、派出所ではおまわりさんに注意されたとか、生涯学習センターでは教育長自ら教えてくださったり、とても勉強になった。地域の方も「中学生悪い子ばっかりと思ってたけど、実はええ子やな」と感じてくれたようであった。学校側も何より地域と触れ合う事が出来た点が良かった。生徒も先生も地域の人もみんな勉強になった。
「みんなでやったトライやるデー」は、「地域のあたたかさ」を子どもにとっても教師にとっても感じられたのではないだろうか。また子どもたちにとって、こうした体験の重要さが「生きる力」につながるのではないのかと感じた。
(尚、詳細を客観的に見るのであれば9月16日の和歌山新報に記事が掲載されているようである。)
西和中学校PTA主催「トライやる」の取り組み
西和中学校PTA文化部の片岡容子さんを提言者として迎え、PTAが主催した「トライやる」の取り組みについてお話を伺いました。
兵庫県で始まった中学生の社会体験活動は全国的な広がりを見せています。しかしそのどれをとっても主催は学校であり保護者側からの提言は例にありません。今回の西和中学校の場合は保護者の代表集団であるPTAが提案しました。また受け入れ先の企業等への要請もPTA役員が交渉に当たり当日の運営も保護者が行ったそうです。
今回の活動は、横のつながり(保護者同士の人間関係)を持つことがあまりなかった保護者たちが学校を媒体として関係を持ち(学校教育活動の一環としての「トライやる」)、子どもの教育という共通の目的に向かって共同で取り組みました。この実践は「地域に開かれた学校」を作るために学校、保護者、地域がスクラムを組んで教育活動に当たることのできた良い例ではないかと思われます。
![]()
Copyright (c) 2000 by kinokuni . All Rights Reserved.