第11回 平成12年2月24日
    テーマ:スクールボランティアの実践    
    提言者:和歌山大学教育学部 松浦ゼミナール一同
    参加者:39名


   


まず、和歌山大学の松浦先生が岩出中学校でスクールボランティアの取り組みを行うきっかけや、大学の教員養成のカリキュラムの検討を大学が考えるようになってきた(座学だけでなく、理論と実践を結び付ける方向になりつつある)ということを話されました。それから、実際に活動した学生から中学生像や、感想等の報告がありました。
院生の志場さんからは教育実習との違いとして、大学で学んだ知識を教育現場に提供したり(学校での教育活動のサポート)、生徒とどう接し、その内面を捉えていくかという生徒理解に重点が置かれていることを挙げていました。また、生徒へのアンケートの結果から、スクールボランティアの学生に対して大半が肯定的であったが、その反面教師側の反応は様々であったことが報告されました。この実践がうまく機能すれば、学生・生徒・学校(教師)それぞれにプラスに作用すると思われるが、日頃からの学生側と学校側との連携が不可欠であり、活動の意義や内容についての共通意識、学生側の目的意識が必要と今後の可能性について述べていました。
一方の藤原さんは活動を通して現在の中学生の遊びについて(テレビ・マンガ・ゲームなどの若者文化、サブカルチャーが生徒の間で浸透している)、自分たちの頃に比べて多様化している反面、人間対人間のコミュニケーションが減っているように感じたと話されました。また給食の時間、一斉に配膳・食事という流れがスムーズでなかった事から、個人のペースで進められるようになったのではということも述べられていました。
名による提言後、グループに分かれての意見交換・質疑応答では、スクールボランティアとして活動した学生に質問が出され、会場の参加者から生徒との交流・学校側の反応などの質問が出され、時間ぎりぎりまで話が繰り広げられました。




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