第2回 平成11年1月27日  
    テーマ:地域に開かれた学校〜日本とアメリカの違い〜
    提言者:市川純夫(和歌山大学教育学部教授)
    参加者:40名


 第2回目の教育トークの会は40名の参加者となりました。
今回のテーマは「地域に開かれた学校〜日本とアメリカの違い〜」
ということで和歌山大学教育学部教授の市川純夫さんが、
ご自身の経験をもとに、インディアナ州の小学校と地域の様子を紹介されたのですが、
日本とは対照的な状況に参加者の方々も驚いた様子でした。  

例えば1クラスが20人以下で、補助的教師が何人もつくことができたり、
言語学習に対するケアが補償されているという事、また規律はものすごく厳しく教師が毅然とした態度で注意していたそうです。
そして日本とは明らかに違う点は、子どもの話を丁寧に聞く姿勢ができていて、子どもたちがいつでも挙手し発言していた点です。
授業の進め方を提言する子や、色々聞いてくる子がいるのはそれだけ自己表現の場が整備されているからであり、
また厳しい規律があっても決してビクビクしないのは、疑問を教師にぶつけて納得した上で守っているからだとも話されていました。
個性に関しては、日本では“目立つ事、優秀な事”を個性と捉えがちだが、
もっと一人一人の小さな違いこそが個性だと捉える必要があるのではと提言されました。
 
テーマの「地域に開かれた学校」については、平日でも授業の発表会に多くの人が足を運んでいて、
とても協力的であることや、お弁当持参で学校にやってきて、教室で子どもと一緒に昼食をとっている親の存在を挙げていました。
また地域の人が学校で店を出し、その収益を学校に寄付するといった学校フェスティバルがあったり、
教師も子どもの誕生会に参加し親とのコミュニケーションをはかっている話まで飛び出しました。
 
後半は2グループに分かれてフリートークを行いました。
市川さんの他にも、星林高校でAETとして生徒に接しているマニアさんも加わって、意見交換が行われました。
マニアさんは私立高校に通っていたことを振り返って、公立高校との違い(金銭面で私立の方が環境整備がよくできる)や、
小規模校の良さ、カリキュラムの柔軟さ(自由に授業を選べる)を語り、質問も多く出されました。
 
グループごとのまとめとしては、個性を認める前段階として自己表現できる場を作る必要性があり、
そこでそれぞれの考えを表明することにより認め合えるのではないか。
制度の面では早急に改善するのは難しくても、私たちがすぐできること、心がけ一つで変えられることはいくつもあるということを、
市川さんが言われた、デュ−クの「教育は生活の準備ではなく、生活そのものである」という言葉からも学べたと思います。




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